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ふしぎな家の番人たち

 

ふしぎな家の番人たち

ふしぎな家の番人たち

 

 田舎から引っ越してきたトムは、新しいものばかりの街の隅の、古いお屋敷にひきつけられる。家主のおばあさんの留守に、開いたドアから入ったトムは、そこで古い石の彫刻の頭部を見ているうちに、それが本来あった場所と時間に連れて行かれる。幻想の世界に行き、戻ってくるという点での工夫はないが、そのイメージが非常に鮮やかで、欠点を充分に補っている。