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バスラの図書館員 イラクで本当にあった話

 

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

 

 2003年。戦争によるイラク進攻で図書館にも危機が訪れる。司書のマリアさんは、蔵書を疎開させようとしますが当局はとりあってくれません。戦争が悪化し、みんなが逃げ出す中、こっそりと隣家のレストランの人や、友人の手を借りて、運びだします。その9日後、図書館は消失。蔵書の7割に当たる3万冊を郊外の自宅へと運び出します。戦争が終わり、図書館を再開する夢をマリアさんは、胸に抱いています。
素朴な絵や、本を守るという点は魅力だが、この戦争をしているのは誰?爆撃したのはアメリカなのでは? 戦争が自然災害のように描かれているのがちょっと微妙。