児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

アサギをよぶ声 そして時は来た

 

アサギをよぶ声 そして時は来た

アサギをよぶ声 そして時は来た

 

とが村で、生け口に紛れ込み捕らわれていたタケやサコねえとも再会する。ハヤも捕まり、とが村が他の村の攻撃を計画していることを教えてくれる。タケの助けを借りようと弓の場所を教えると、タケは一人で逃亡を試み、失敗して命を落とした。この騒ぎがきっかけで生け口たちの暴動が発生。アサギは弓で兵を狙い一気に脱出を図る。だが、ハヤは、アサギに他の2村と共同にとが村と戦うように伝えて命を落とした。村に戻ると、生け口のことは「塩のためだった」と口封じをされ、兵も出してもらえない。再会できたイブキは、タケの婚約者との結婚が決められていた。とほうにくれながらもハヤの死を伏せ、ハヤの名前で、3村によびかけ、ついに戦いが動き出す。新しく現れたサルの助けもあり勝利する。 3部作が、無事に完結。塩のために村人を生け口としたヨシが、最後に村はずれにされながらも戦いに駆けつけたり、とが村の寒村のヒコが命を落としたりと、見せ場も作っているが、プロットが先行して、描写が追い付いてなく、ありこちはしょって進んでいる感じが残念。豊かな村を目指すようだが、豊かになると貧富の差が拡大するよ、大丈夫か?アサギ!