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おしゃれなクララとおばあちゃんのぼうし

 

おしゃれなクララとおばあちゃんのぼうし (児童書)

おしゃれなクララとおばあちゃんのぼうし (児童書)

 

 クララは、手芸とおしゃれが好きな女の子。死んでしまったおばあちゃんは、ぼうしやさんで、すてきな帽子を形見に残してくれていました。なのに、乱暴なおにいちゃんは、そのぼうしを壊してしまいます。おかあさんは、がっかりしているクララのため、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に連れていってくれました。そこにはすてきなものがいっぱい。そして、たくさんの帽子が運ばれていくのを見て、思わずついていくと、博物館にかざるものを考えるミランダさん(学芸員だろう)や、ぼうしのおいしゃさんのようなエドマンドさん(修復家)と会い、おばあちゃんのぼうしを直してもらい、幸せに家に帰ることができる。特に劇的なことは起こらないが、きれいなものが大好きな女の子が素直に満足できる物語。