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魔女のシュークリーム

 

魔女のシュークリーム (おはなしいちばん星)
 

ダイスケは、シュークリームが好きでたまらない。そこを見込んで、カラスとネコから奇妙な依頼を受ける。カラスとネコは、魔女に助けられたのをキッカケに、魔女の手下にされてしまったのだ。彼らの命は、普通の100倍くらいのシュークリームの中に埋め込まれたビンの中に握られ、逆らえない。魔女が昼寝している間に、100倍のシュークリームを食べきってビンのフタを開けるまでを、手を使わずにやり遂げられる助けを探していたのだ。期待に応え、喜んでシュークリームを食べるダイスケ。ところがうっかり、手でビンのフタをあけようとしたとたん、シュークリームは、元どうり、再チャレンジするが・・・。と、物語はテンポよく進む。美容を気にしているわがままな魔女や、元気なダイスケなど楽しく読めるが、これに代わる作品はほかにもありそう。女の子が「とてもおもしろかった」と喜んでいたので読んでみました。