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りゅうおうさまのたからもの

 

りゅうおうさまのたからもの (世界傑作絵本シリーズ)

りゅうおうさまのたからもの (世界傑作絵本シリーズ)

 

 モンゴル出身の画家と作者による、色彩鮮やかな絵本。兄はなまけものだが、弟は働き者の兄弟がいた。ある日、弟は鳥に食べられそうになっていた魚を助けると、魚は竜王の娘だった。竜王からお礼に金色の「水の箱」をもらう。決して開けてはいけないといわれるが、その箱を枕に眠ると大地には水が豊かに流れる。だが、欲張りな兄は、箱の中に宝物があると考えて開けてしまうと、大水ですべてが流され、後には水がなくなってしまった。弟は、竜王に許してもらいに出かけ、途中でカエルとヘビを助ける。竜王から三つの謎を出されるが、弟は、カエルたちに助けられて、もう一度宝をとりもどし、竜王の娘と幸せに暮らす。定型的なむかしばなしだが、素直に楽しめてよい。