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のにっき 野日記

 

のにっき―野日記

のにっき―野日記

 

 小動物が死んで、その死体に虫や小動物がたかって食べつくしていく様子を、描いている。気持ち悪いとかんじさせないためか、虫たちが吹き出しでしゃべったり、擬人化されて絵本読んでいたりなど遊び的な雰囲気の絵で描いているが、絵本読んでたりまではやらなくても良かったような気がした。一つの死が、他の動物たちの祝宴になる様子をえがきたかったのなら、それに絞ってもよかったように思う。また、死んだ動物の名前が裏表紙でも「小動物」としか書いてないけど、オコジョ? 実際の虫や小動物の名前も巻末で書いてあってもよかったように思う。科学の本ではなく、物語絵本にしたかったのなら、もう少し、読み手が継続して寄り添える登場人物がいてもよかったように思うし、科学の本にしたかったなら、もうちょっと情報をプラスしてくれても・・・