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なにがあってもずっといっしょ(2017 低学年向き 課題図書)

 

なにがあっても ずっといっしょ

なにがあっても ずっといっしょ

 

挿絵がちょっと稚拙で昭和っぽいが、これはわざとなのか? 主人公はイヌのサスケ。中年(?)のサチコさんの家で飼われていて、サチコさんが大好きだ。道を通る小学生は、勝手な名前で呼ぶ。イヌの言葉がわからないらしい。ある日サチコさんが帰ってこない。不安になったサスケは外に飛び出して探しに行くが見つからない。いつも無視されているネコに「サチコさんをしんじてないのか」と諭された上食べ物をもらったり、帰る道がわからなくなり、小学生に連れ帰ってもらったり、そしてサチコさんが帰ってこなかったのは、急病のせいとわかる。いかにもアルアルなおはなしだが、サスケがちょっと威張った感じのキャラで悪くはない。ベタなはなしだけに、とりあえず、こう書いておけば感想文っぽく見えるヤツは書きやすいかもしれない。「うちもイヌを飼ってますが・・・」とかペットにからめたり、「いつもは知らん顔のネコが実はやさしかったので、みかけと違うと思いました。」とかね。