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たべかたのえほん

 

たべかたのえほん (たのしいちしきえほん)

たべかたのえほん (たのしいちしきえほん)

 

「えほん」とあるが、ストーリーはなく、説明文に大きな絵がついていている。いきなり「毎日おかあさんがつくってくれるおいしいごはん」という出だしにびっくり! お父さんはつくらないの? 文をかいているのは食の専門家ではない。ざっくり取材して読みやすくまとめただけではないかと疑う。食に対して特に思いがないなら、それなりに正確なハウツーにすればいいのに、おかあさんはごはんをつくると繰り返され、おとうさんはおみやげをかってくるなんて描写が急に入り正直ビックリ。編集部もなにも疑問に思わなかったのだろうか? 単純な説明にするか、誰かが作ってくれることを盛り込むなら、料理を作ることの思いやりやそうした能力の必要性を男女や年齢を問わずきちんと入れてほしかった。食事マナーには類書もあるし、購入はしない。