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あらし

 

あらし (くれよん文庫)

あらし (くれよん文庫)

 

 村はずれに住んでいるアニー。両親は高齢で、学校は遠く、いつも一人遊びをしていた。近くの沼には幽霊が出るうわさがあるので、冬、学校帰りが暗くなるとちょっと怖い。そこに大好きなおねえさんのウィラが、赤ちゃんをうむために帰ってきてくれた。ところが、いよいよ生れそうというときに嵐で電話がつながらなくなってしまった。お医者さんを呼びにいかな来ればならないが、お母さんはお姉さんについていてあげなければならないし、お父さんは足が悪くて歩けない。そんなところに馬に乗った一人の男がやってきてアニーを村まで送って行ってくれるという。アニーは幽霊ではないかとこわがるが、両親は喜んでおくりだしてくれた。嵐をついて村に向かう馬。無事にお医者さんにつくが・・・という1985年カーネギー賞受賞作。でやっぱり幽霊でした、というラストですが、もう少しあいまいにしても良かったかも。