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きっとオオカミ、ぜったいオオカミ

 

きっとオオカミ、ぜったいオオカミ

きっとオオカミ、ぜったいオオカミ

 

 真砂人は長野県上田に住む5年生。家のすぐ裏山の神社には大神が祭られている。最近、いろいろな獣が畑を荒らして困っているが、これは全て狼がいなくなったせいだとじいちゃんはいう。そんな折、上野の科学博物館に行き、ニホンオオカミは絶滅したと知るが、ひょっとするとまだいるかもという思いも捨てきれない。神社の近くで倒木の根元から骨を見つけ、オオカミの骨に似ているようでドキドキスルが、だれも相手にしてくれない。真砂人は、一人で新幹線に乗り、科学博物館まで行って骨を見比べて確かめようするが、途中でゆうじという一人で新幹線に乗ってきた幼稚園児につきまとわれ、ゆうじと行動を共にすることになる。おまけに、骨を比べていたら、警備員から盗んだ容疑をかけられ大ピンチ!はたしてオオカミは本当にいるのか? こっそり一人で上野に行って大丈夫か? ゆうじをどうする? となかなかテンポよく楽しめる。トラブルを乗り越え、新しい夢を手に入れた真砂人くん。よかったね!