舞台はアメリカの田舎。住民たちは、ほとんどが地元で一生を送るか、大学に行っても戻ってくるような街だ。かつてミスコンに優勝し、いまだに運営にかかわっていることが誇りのママ。でも娘の私、ウィロことウィロディーンは、おデブでぱっとしない。ママからはぷにちゃんって呼ばれている。バイト先で片思いしていたかっこいいボウと、いい感じになれたけど、釣り合わなさすぎでもう一歩が踏み出せない。小さいころからの親友エレンは、美人で何でも話せる仲だったのに、最近彼氏ができたうえ、新しい華やかな友達も増えてきて、引け目を感じる中でついに喧嘩をしてしまう。おまけにボウが同じ高校に転校してくることになるが、学校で並んで歩く自信がなくて逃げてしまう。そんな中で、キレたウィロは、はずみでミスコンに出ることを宣言。いわゆる“かわい”くない仲間３人がウィロのもとに結集してくることになる。映画化されるらしく、どんな女の子だってミスコンに出たいっていう雰囲気で、明るいコメディ映画になりそう。でも、書き込み不足が正直物足りない。主人公のウィロは、しょっちゅう「かわいい」と言われてるがデブなことはわかるけど、実際はどんな雰囲気かよくわからない。好きになったボウもなぜウィロをこんなに好きになったのかや、過去からの変化がよくわからない、映画化してちょっと回想シーンとか入れるとぐっとわかりやすくなるのだろうけど作品としては深みに欠ける感じなのが残念。
