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エチュード春一番 第二曲三日月のボレロ

 

 夏休みに祖母の家に帰省した美綾は、氷川神社の神官の娘、角宮弓月と知り合う。美綾やモノクロの力を感じ取った弓月。彼女は特殊な能力をもった同士で交流したいと飛葉を紹介する。自分は特殊能力がないことを自覚している美綾は、距離を置こうとするが、当初懐疑的だった飛葉が、モノクロから出る力に気付き、それがモノクロのものとは気付かないものの、そこに何かあるとしてモノクロをさらってしまう。友人や弓月にも力を借り、最後には獣医の川森に助けられてモノクロを奪還し、自分は周りの人に助けられることで、孤立した飛葉と対決できることにきづいた。そうした美綾に飛葉は一目置いて、なんとプロポーズをしにやってくる! 断固拒否するコミック的な落ち。これ、ぜったい漫画の原作向きです。