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たらふくまんま

 

たらふくまんま (こぐまのどんどんぶんこ)

たらふくまんま (こぐまのどんどんぶんこ)

 

 食べるの大好き「たらふくまんま」は、村にきては、ありとあらゆるものを食べてしまうので、村の人たちに恐れられていました。落とし穴でつかまえようとしても、落ちるのがおもしろいと、一度落ちたら大喜びで、自分から落ちて遊ぶ始末。そんなに食べたらおなかが破裂すると、こんぴら子に叱られてもききません。食べ物を盗られて困った村人の頼みで旅の医者がはらぺこまんまをこらしめるのに、ふくらし粉入りのおにぎりを食べさせたら、ついにお腹が膨らんで破裂! こんぴら子に助けてもらい、食べ過ぎない練習を始めます。最後はその怪力をお殿様にほめられて召し抱えられ無事解決。めいわくだけで、無邪気なたらふくまんまは、ききわけのない子どものよう。食べ過ぎてお腹がパンクするというナンセンスさが楽しい。