児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

あくまのおよめさん ネパールの民話

 

あくまのおよめさん―ネパールの民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)

あくまのおよめさん―ネパールの民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)

 

 ひろった銀貨でサルを買った男の子。両親は無駄使いを責めるが、男の子はサルをかわいがる。村には、村人を苦しめる悪い悪魔がいるが、サルは、悪魔の宝を見つけて盗み出し、悪魔にみつかるとお嫁さんを世話するといって難を逃れる。美しい木の人形を嫁入りさせ、怖がるからいいというまで近づくなとけん制。ついちかよって、木が倒れたのを、悪魔は死んでしまったと思い込む。悲しみから、今までの悪さを反省し、悪魔は村を出、サルは男の子の家にたくさんの宝をもたらす。悪魔なのに、お嫁さんにあこがれる純情ぶり、悲しみで反省するなど、ネパールのやさしさを感じる。絵がもう少し大きいとよみきかせによさそう。