非常に読みづらかった。なぜだろう?と考えたのだが、タイトルと内容が会っていないためではないかと思う。これは車いす犬ラッキーの話ではなく、飼い主島田須尚氏の物語なのだ。島田氏が、事業に創意工夫を重ねて成功し、さらに社会貢献にも尽くすという立志伝の物語の中に、同氏の美点の一つとして、車いすになってもラッキーを飼育し続けていることが挙げられている感じがする。さらに言うと島田氏を貶めるつもりはなく実際に立派な方なのだと思うが、あまりに同氏も、同氏の周囲の人も欠点が書いてないので、なんか逆に作り物めいた感じに見えてしまった。タイトルの犬に寄せて、この本で感想文を書くのは難しい気がする。