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リンゴ園のある土地

 

りんご園のある土地 (岩波少年少女の本)

りんご園のある土地 (岩波少年少女の本)

 

 スーザンは14歳。妹のローズマリーと一緒の部屋を使わなければいけないのが嫌になる年ごろだ。そんな時、偶然屋根裏で見つけた地図のりんご園のある土地を自分のものにしようとした。だが、鉄道が、その土地は鉄道の所有だと主張する。スーザンは弁護士フェリマンさんに相談しながら土地の所有権について調べ始める。
「りんご園のある土地」にまつわる思い出が次々に語られるところが魅力。フェリマンさんが、スーザンに対してきちんと弁護士としてアドバイスしていくところなどは、ちょっと日本では考えられないような設定ですが、推理小説的なスリルもあり面白い。