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ねずみのとうさんアナトール

 

ねずみのとうさん アナトール

ねずみのとうさん アナトール

 

 パリの近くの小さなねずみ村に、妻と6匹の子ねずみと暮らすアナトールとうさん。ある夜、食べ物を探しに入った家で、ねずみを罵る人間たちの言葉を聞いて、自尊心を傷つけられます。人間たちの評価を変えさせたいと考えたアナトールは、タイプライターでたくさんのメモを作ると、パリのチーズ工場へと向かいました。そして、チーズの味みについては世界一の舌で人間たちを助け、すばらしい地位を手に入れるのです。
ベレー帽にスカーフを巻いた誇り高いねずみのとうさんアナトールや、トリコロールで彩色された挿絵が、おしゃれなフランスの雰囲気を感じさせます。