児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

家族さがしの夏

 

家族さがしの夏 (ベスト・セレクション)

家族さがしの夏 (ベスト・セレクション)

 

船乗りの父に会えるのは上陸した時だけ、ふだんは二人のおばと暮らす12歳のジェーン。暮らしに特に不満はない。隣家のモーリーンはいやな子だけど、彼女にいじめられてるときに助けてくれたプレイトーは、一つ年下のチビで見かけもイマイチながら、頭の回転が良くて頼りになる。ところが偶然見つけた父の写真から父の再婚と妹弟の存在を知る。きょうだいに会ってみたい。プレイトーの助けを借りて、ジェーンはもう一つの家族を探し始める。
自分だけが再婚家族と暮らせなかった理由はなに?と悩むミステリー的な要素もある佳作。みすぼらしいけど頭が切れて生意気なプレイトーの存在感がいい。