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カモメがおそう島

 

カモメがおそう島―巨大石像物語 (文研じゅべにーる)

カモメがおそう島―巨大石像物語 (文研じゅべにーる)

  • 作者: ロベルトピウミーニ,末崎茂樹,Roberto Piumini,高畠恵美子
  • 出版社/メーカー: 文研出版
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 単行本
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 平和な島パスクワは、カヌー競争でリーダーを決めていた。トウ・エマは、7年連続で選ばれた公平で立派なリーダーで、美しい娘キンテア・ニとも思いが通じ、幸せの絶頂にいた。だがコントゥアクは、彼をねたんでいわれのない中傷の噂をたて、ついにトウ・エマの髪を切り、家を焼き崖から突き落とす。偶然カモメだけが住む島に流れ着いたトウ・エマの絶望は、無意識にカモメを従えていた。キンテア・ニはトウ・エマの死を信じずに待ちつづけるが、カモメを操れることを自覚したトウ・エマは、ハスクワ島をカモメに襲わせた。コントウァクは罪を自白して謝罪しようとカモメの島に向かうが、カモメの制御はすでに不能となり、コントウァクを殺した後も島を襲い続ける。キンテア・ニが、カモメが仮面を恐れることに気付き、巨大な仮面の石像により島の平和を取り戻す。イメージはイースター島か? ピウミーニらしく、ちょっと伝説風のファンタジー