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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

公園ののら

 

公園ののら

公園ののら

 

 その公園にいるのらねこは、どんなに追っ払おうとしても悠々と逃げてつかまらない。花壇をぐちゃぐちゃにする、カフェのバターをなめてしまう、掃除をじゃまする、みんなカンカンだがある日、のらがいなくなってみるとみんななんだか落ち着かない。この物語の愉快なところは、のらが首尾一貫して悪びれずのららしいところだろう。途中ですごいことをするわけでもないし、さいごまでしょうがないネコなのに愛される。こういうことって実は大切かもしれない。