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<ナイト・シー>の壁をぬけて

 

「ナイト・シー」の壁をぬけて

「ナイト・シー」の壁をぬけて

 

 白血病で具合が悪い姉の、最後かもしれない安定期を前にして、一家はガイおじが相続したいなかの家へと向かう。しかし、先に着いているはずの父とおじの姿はなく、村人は姉弟と母親の三人を追い出そうとする。ホタルのようにあやしく光る謎の生物の光るコウモリのような姿、ガイを家に残して、大おじは次元の壁を開ける実験をしていた! 不気味な雰囲気や、姉弟が心をかよわせていくところなど良く描かれているが、ラストはちょっと都合よすぎるきもするのが残念。