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まっくろけのまよなかネコよおはいり

 

まっくろけのまよなかネコよおはいり (大型絵本 (32))

まっくろけのまよなかネコよおはいり (大型絵本 (32))

 

 おばあちゃんと犬が平和に暮らしているところに一匹のネコがあらわれた。おばあちゃんはネコに魅せられるが、犬はおばあちゃんがネコを気にすることが不愉快でたまらない。おばあちゃんがネコのためにこっそりミルクを出し、そのミルクを犬がこっそりひっくり返すなど思わずクスリと笑ってしまうようなユーモラスな表現で二人の気持ちが良く表現されている。ありきたりの題材だが、真夜中にちらりと姿を見せる、真っ黒なネコの存在感がある。画面が暗いため遠目がやや見ずらいが、ちょっと学年が上の子へのよみきかせにも使える。