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シンドバッドのさいごの航海

 

シンドバッドのさいごの航海 (大型絵本)

シンドバッドのさいごの航海 (大型絵本)

 

 船乗りシンドバッドが荷かつぎシンドバッドに語る4回目から最後の7回目までの冒険をまとめた。船が巨大なウミヘビに飲みこまれるところを逃れたり、とある島では多くの人をこき使い殺してきた海の老人を倒したり。その勇気をたたえられ船に乗せてもらうも、奴隷の身となり象狩りに行かされる。わなにかかった赤ちゃん象をあわれに思い逃がしてやると、象が自ら象牙の山のありかを教えてくれ、それを親方に伝えると褒美に船と金をもらう。そしてシンドバッドはとうとう、旅先の国で出会った美しい踊り子ファティマを連れてバグダッドへ帰る。たくさんの子どもに恵まれ幸せな家庭を築いた船乗りシンドバッドは、愛はどんな富や宝よりもすばらしいものだと、荷かつぎシンドバッドに言うのだった。