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メイゾンともう一度 マディソン通りの少女たち3

 

メイゾンともう一度―マディソン通りの少女たち〈3〉 (ポプラ・ウイング・ブックス)

メイゾンともう一度―マディソン通りの少女たち〈3〉 (ポプラ・ウイング・ブックス)

 

 青い丘(ブルーヒル)から戻って、地元の学校にマーガレットと通学するメイゾン。だが、変化は続いている。白人の女の子、キャロラインが友だちに加わり、メイゾンとキャロラインが親しさを増す中で、マーガレットは密かに嫉妬を感じる。ボーは黒人だけの男子校に通い「自分に誇りを持つ」ことを学んでいるという。差別的な扱いを受ける一方で、大柄な黒人の男ということで、白人に恐れられる不安定さに落ち着かないボー。そして、生まれたばかりのメイゾンを捨てて出ていった父親が突然帰ってきた! 少しづつ大人になることで幼馴染の間の関係が変わっていく。さまざまな変化を受け入れながらも、最後に二人は自分たちの原点であるマディソン通りの子ども時代の原点を確認する。よりどころになるものを子ども時代に持てるのは幸せですね。