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ドルジェのたび チベットの少年のはなし

 

ドルジェのたび―チベットの少年のはなし

ドルジェのたび―チベットの少年のはなし

 

チベットに住むドルジェは、おくびょうだというので友だちからバカにされている。そんな時、お寺から降りてきたおじさんがラサへ巡礼の旅に行く途中で訪ねてきた。ドルジェは自分も一緒に行きたいとお願いして両親も許してくれた。だが、ラサは180日もかかるという遠い地。岩場や悪天候に後悔しながらも、ドルジェはおじさんと共に進みます。川を渡り、高原を越え、デェモという大きな熊にも遭遇しますが、ついに173日目、ラサにたどりつきます。途中の壮大な自然の雰囲気が良く出ていて、いっしょに冒険の旅に出ているような気持ちになる。文字数が多いので、よみきかせに使うなら高学年対象で、時間に余裕がある状況がのぞましいだろう。