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星空を届けたい 出張プラネタリウム、はじめました!

 

星空を届けたい 出張プラネタリウム、はじめました!

星空を届けたい 出張プラネタリウム、はじめました!

 

 表紙の絵は、パジャマ姿で星空を見上げる子どもたち。著者は、病院に長期入院する子どもたちなどのもとへ出張プラネタリウムを行っている。高校時代に雑誌で見たオーロラへの憧れから山梨県の科学館へ就職。夜空の解説のほかに、宇宙を様々なテーマで紹介するプラネタリウム番組をオリジナルで作るようになる。やがて番組制作は、高齢者や小さい子ども、目が見えない耳の聞こえない人など、だれもが楽しめるユニバーサルデザイン番組へと発展。そして、科学館へ来られない子どもにも星空を見上げる楽しみを届ける「病院がプラネタリウム」活動がライフワークとなり独立、会社を立ち上げる。
著者が悩み試行錯誤しながら現在に至る過程が共感しながら読め、好きな気持ちが仕事につながるというメッセージもすんなり伝わってくる。