春の池を泳ぐおたまじゃくしたち。1番さいごに生まれたたまーらは、うまく泳げなくておいてきぼりです。どじょうのじょうすけと友だちになりますが、たまーらに後ろ足が生えてくると「足のあるものはきらい」と言われてしまいます。その次出会ったげんごろうは、たまーらを食べるつもりです。あわてて逃げ出しもう友だちをつくるのはやめようとひとり過ごす間に、たまーらには前足も生えてきました。ある日、あひるに狙われたところを助けてくれたのが、とのさまがえるのるーたでした。そしてたまーらのしっぽがなくなり立派な大人のかえるになった満月の夜、るーたとたまーらは結婚したのです。春から冬の四季の情景が、日本画の淡い色調で美しく描かれています。
(図書館でハードカバー版がみられます。)