朝日新聞「いじめられている君へ」の連載にて2006年12月2日に掲載された「広い海へ出てみよう」に、加筆・修正、再編して絵本化したもの。白、水色、黄色のシンプルな挿絵にさかなクンの平易な言葉がのる。中学の部活動で起きたいじめを、せまい水槽で起こる魚同士のいじめと重ねて広い空や海に心を向けてみようと呼びかける。「あとがきにかえて おさかな大好き少年が、さかなクンになるまで」がいい。何か１つ好きなことがあれば、そこからちゃんと世界は広がっていく。子どもが好きで夢中になっていることを全面的に応援すること、大人はそれだけでいいのだとおしえられます。
