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げんきにおよげこいのぼり

 

げんきにおよげこいのぼり (行事の由来えほん)

げんきにおよげこいのぼり (行事の由来えほん)

 

マンションのベランダで小さなこいのぼりしか見たことのないあきら。ある日、幼稚園の先生がこいのぼりの始まりの話を聞かせてくれる。
江戸時代。ある侍が、武士の家に立ててある旗のぼりがほしいと駄々をこねる町人の子どもを見かける。何か代わりになるものをと思案した侍は、鯉が滝をのぼって竜になったという中国の故事を思い出し、染物屋と一緒に布で大きなこいを作る。町に高く掲げてやると町人の子どもたちは大喜びしたのだった。
話を聞いてこいのぼりを作りたくなったあきらたち。みんなで力を合わせて巨大なこいのぼりを作る。幼稚園には大きすぎるのでバスで山の方まで行って、川に渡されているこいのぼりの群れに仲間入り。村の人から柏餅や竹の子ご飯をご馳走になり楽しい1日を過ごす。
こいのぼりのいわれは東京の伝説を元にしたとのこと。最後に子どもたちが遊んでいる場面は、竹の子ご飯や柏餅を食べている挿絵の方が楽しそう。