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ぼくのかあさん

 

ぼくのかあさん

ぼくのかあさん

 

 アフリカの小さな男の子が言います。ぼくのかあさんみたいなひとは、ほかにいないよ。大地のようにあたたかくて力強い。空のようにいつもそこにいる。歌う声はヤツガシラのようにすてき。でも叱るときは夕方の雷のよう!そしてぼくが1番好きなのは、太陽が沈んでひんやりと落ち着く夕べに長老の周りに集まって話をきくときのかあさん。その後ぼくらきょうだいとかあさんも今日のこと明日のことを話し合って静かに眠りにつく。
茶色一色の挿絵がアフリカの自然や人々の暮らしをかえって鮮やかに描き出しています。