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コウモリのルーファスくん

 

コウモリのルーファスくん

コウモリのルーファスくん

 

ある夜、こうもりのルーファスは野外映画のきれいな色に驚き、初めて昼間の世界へ出てみることにした。そこはまぶしいほどの色にあふれ、ルーファスは自分の黒い姿にうんざり。運よく絵の具箱を見つけてさっそく自分の体を色とりどりに塗ってみた。ご機嫌で飛び上がってみたところが、人間たちに銃をむけられ大けがを負ってしまう。チョウのコレクターのタータロ先生に助けられ友だちに。仲良く暮らすある日、テレビの白黒映画を見たルーファスはほら穴が恋しくなり帰って行く。でもその後もタータロ先生のところへ遊びに行ってはチョウ(蛾)集めを手伝う、いい友だちであり続けたのだった。自分らしい暮らしと相手を思いやれる友だちを得るほっとする結末ですが、異なる存在に銃を向ける人間の姿に胸が痛みます。