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あかちゃんがやってくる

 

あかちゃんがやってくる (こどもプレス)

あかちゃんがやってくる (こどもプレス)

 

 「あかちゃんがくるのよ。」ある日お母さんが男の子に言いました。
「いつくるの?」 「あきになって はっぱがちゃいろくなって ちってくるころ。」
「なんてなまえにするの?」 「あかちゃんは なにに なるのかな?」
男の子とお母さんの会話だけの文章で、赤ちゃんがコックや船乗り、銀行マン・・・になった様子を想像しながら季節はめぐっていきます。赤ちゃんにこないでほしいなあと思ったときもあったけれど、最後に赤ちゃんに会いに病院へ向かう男の子の後ろ姿は、もうすっかりお兄ちゃん!
赤ちゃんの想像の場面は、文字のないコマ割りマンガのようで愉快です。  (は)