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サラとピンキーヒマラヤへ行く

 

 暑い真夏の日、サラとブタのぬいぐるみのピンキーが選んだお出かけ先は涼しいヒマラヤです。雪の中に転がるリンゴにピンキーが飛びついたら、なんと雪男の仕掛けたワナでした。一度はつかまるもうまく逃げ出した末に、有名なサラとピンキーとして雪男一家に大歓迎を受けるという展開はパリと同じです。ただ、基本がパリと同じなだけにこのままいったらマンネリになりそうな気もしました。また、「ヒマラヤへ行く」と言ってエベレストに着陸します。エベレストはヒマラヤ山脈だとは言っていますし、ヒマラヤの雪男を出したくてヒマラヤとタイトルにした気がしますが、ヒマラヤとエベレストという二つの固有名詞の関係、あまり気にしなくていいのかもしれませんが私は低学年の子がすんなり呑み込めるのかなと気になりました。