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海辺の町の怪事件 ステラ・モンゴメリーの冒険①

 

 

 

海辺の町の怪事件 (ステラ・モンゴメリーの冒険 1)

海辺の町の怪事件 (ステラ・モンゴメリーの冒険 1)

 

時はヴィクトリア朝。ステラは、しつけが厳格な3人のおばさんに育てられている。本当の両親のことは何も知らない。海辺の療養に良いホテルに滞在している。唯一の楽しみは、こっそり拾った地図帳をながめることだ。ある日、おばさんの目を盗んで温室で地図帳をながめていると、宿泊中の老紳士フィルバート氏が何かを隠しているのを見つける。それは小さな包みだった。氏は、“教授”と呼ばれる怪しい一団に追われ、偶然に包みを見つけたステラに包みを守ってくれと頼む。氏は殺されるが、なぜか死体は木に変わってしまった。教授の手先にされている少年ベンは、ふしぎな幻視能力を持ち、逃げても逃げても見つかってしまう。だが、ベンはステラにも不思議な能力があるはずだとも教えてくれた。ステラの能力とは? 包みの秘密とは? 教授の目的とは? と、楽しく読める娯楽作品。