2日間も行方不明となったステラに激怒したおばさんたちは、ステラをいとこたちが家庭教師と共に住んでいるお屋敷へと送り出される。渡されたのは悪い子が罰を受ける『ユリの庭』という教訓物語。不安でいっぱいのステラがお屋敷にたどり着くと、いとこのストライドフォースは発明大好きな男の子でホーテンスは動物が大好きだけど口をきかない女の子。家庭教師のアラミンター先生は、植物に夢中のマイペースな女の先生で、ステラは驚きながらも順応していく。だが、前回の冒険で入手した子ども時代の写真はここだと気付き、謎を解きたいと考える。みんなのめんどうをみてくれているバードックのおかみさんは、口うるさいが面倒見が良い。その孫のジェムとは友だちになる。だが、怪しい見世物小屋のフリントが現れ、屋敷の所有者で今はなきウィルバフォース・モンゴメリーが世界中から収集した不思議な生き物や植物のせいで事件がおこる。ステラは、母親と自分のふたごの片割れを意外な形で発見することになるのだが、正直、それでいいのか? ステラ!! と言いたくなる。ハリー・ポッターと同じで、どことなく傍観者的な主人公。でも、読みやすいのは事実で、微妙にナンセンスな描写にちょっと笑わされたりして読んでしまった。