児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ウィリーのぼうけん

 

ウィリーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

ウィリーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

 

3つの小さなお話を収めていて、ウィリーの年齢くらいの子どもには読み聞かせてあげたい。
1話目は、ウイリーがおもちゃじゃない自分だけの動物がほしいなとおばあちゃんに頼んで子ねこをもらう「ウィリーのどうぶつ」。2話目は「ウィリーのポケット」。ウィリーの新しい服には上下7つもポケットがあります。何を入れようかな。ウィリーは自分の好きなものを入れることにしました。貝がら、リンゴ、便利そうなひも、おじいちゃんがくれた金メダル。最後はお父さんに合鍵をもらってちょっと大人の気分に。3話目はウィリーの住む町から田舎のおばあちゃんのうちまで1人で歩いていく「ウィリーのおでかけ」。こちらは『ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ』(坪井郁美/訳 林明子/絵 ペンギン社)という絵本になっています。ぐっと文章がすっきりしていて絵も大判な分ぼくが1人で歩いた道のりの遠さを感じ、おばあちゃんと一緒に食べるケーキの満足感が大きいです。  (は)