タイトルがおもしろいので『この本おもしろいよ』でも書いていた豊島ミホさんの本をちょっとチョイスしてみた。
その内容は、不登校になって苦しんだところから始まる本人の体験談。でも、進学校から早稲田に入学して在学中に小説家デビューしたエリートに、スクールカーストの最底辺で苦しんだといわれてもねぇ・・・。とブッチャケいじわるく思ったが、逆に言えば、そうなってさえ整理できない心の思いがあり悪戦苦闘せざるをえない人間がいるのも事実。そして、”マニュアル”というだけあって、実践的な対処法が述べられています。その原因を作った人間関係を本人のせいにして「気にしないで」といったぐらいでは解決しない、というのはさすが体験者ならではのリアルな分析。対処法も「なぜ害されたか、心の中で分析しそうになったら止める」「相手を変えようと思わない。相手と自分との接点だけをきる」等々、パシっと提示。ちょっと不穏な教室で欝々としている子には役にたちそうです。
