児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ネコのナペレオン・ファミリー

 

ネコのナペレオン・ファミリー (ランドセルブックス)

ネコのナペレオン・ファミリー (ランドセルブックス)

 

 主人公は、パパネコのナペレオンで、しっかりっもののママネコのアンコアネットさんと、3匹の子ネコ、ダルタニャン・ダルメシニャン・タルタルソースのお話。子ネコがいたずらするけどそれもまた楽し、というほのぼのストーリーだけど、正直これって親目線の気がした。子どもはどういう視点でみるんだろう。文を書く木坂氏が1958年、絵のはた氏は1963年生まれで、2015年に出版されたわりには、あきらかに専業主婦のママネコがごく当然のように家事をやっている。専業主婦が悪いわけではないが、共働き家庭も増えている現在、旦那さんのネクタイの世話まで見てあげてる奥さんはふつうなんだろうか? 著者たちとほぼ同世代の私は、え~夫のネクタイのことなんて考えたこともないぞ! と正直驚いた。結婚した娘もあきらかにこんな奥さんはやっていない・・・。いや、べつにこういう家庭が一般的で、子どもになじむなら良いのですが、ひょっとして特殊なのは我が家か!