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ライオンと歩いた少年

 

ライオンと歩いた少年

ライオンと歩いた少年

 

 仕事でアフリカに行く父と共にアフリカに向かったクリス。しかし、セスナは途中で事故で墜落。操縦士は重傷で、父親も足を折ってしまった。クリスは、自分が助けを呼びに行こうと決意する。折から平原には象牙を狙う密猟者がいた。クリスは平原を進む中で一頭の老ライオンと同行することになる。それは、死期を悟り、死に場所を求めていたライオンだった。クリスが密猟者の人質として捕まりかけた時に、偶然助けてくれたのがこのライオンだった。ライオンは死に向かい、クリスは生に向かって歩む。クリスの変化や、ライオンとの交流が無理なく描かれている。