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なみきビブリオバトル・ストーリー2 決戦は学校公開日

 

 4人の主人公を4人の作家が書いてビブリオバトルが進むという構成は1と同じ。アナウンサーになりたい 海野珊瑚の場合 森川成美作 は、明るくてアナウンサーにあこがれているけれど、美人ではないから女子アナはどうか? と母親に言われてちょっとショックでもある珊瑚のチャレンジ。/修行でござる 十文字吉樹の場合 おおぎやなぎちか作 は、本気で忍者になりたい吉樹が、ふだんはたいして本も読まないけれど、気に行った「なん者ひなた丸」を紹介することにする。/魔法の気持ち 小川セイラの場合 赤羽じゅんこ作 は、本を良く読んでいて、自分こそビブリオバトル正統派と思っていたのに前回珊瑚に敗れてしまったセイラがリベンジを果たそうと考える。本を読むことくらいしか取り柄がないとちょっと屈折もしているセイラの思いは? /つづきは、ぼくら 大石碧人の場合 松本聰美作 は、恐竜が大好きで、庭で穴を掘って恐竜時代に思いをはせる碧人が、大好きな「せいめいのれきし」を紹介する。 それぞれが自分なりに、自分の欠点も見つめながら大好きな思いを伝える雰囲気がステキ。楽しく読めて、本好きな子は、自分の好きな本を思い浮かべたりと比較しながら楽しめそう。