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狼ばば様の話

 

狼ばば様の話 (文学の扉)

狼ばば様の話 (文学の扉)

 

瞳子のおばあちゃんはちょっと変わっている。不愛想で、昔話の研究をしているのだが、おばあちゃんは、その昔話の世界の中の不思議な者たちと交流があるのだ。お正月に友だちに合うため山里温泉に行くというおばあちゃん。瞳子は、おばあちゃんは絶対不思議な友だちに会いに行くとにらんでついていった。温泉で、おばあちゃんは山から来て健やかにそだったスガという少女を、飢饉や雪崩の災害が続いた村人が追い詰め、スガは山に戻っていったという昔話を語ります。そんな折、突然温泉がかれてしまうというトラブルが勃発。瞳子は、この騒ぎに巻き込まれていきます。
全体に、ちょっと展開が唐突な感じが気になった。たとえば、村人がスガを追い詰めるところ、スガの育ての親のおじいさんおばあさんはどうなったの? 野犬のトラブルで子犬を群れに帰すみたいだけど野犬放置して大丈夫 など、もう少し書きこんでもらえると物語がわかりやすくなるように感じた。字数制限をされたのでしょうか?