児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

超能力篇 SFショートストーリー傑作セレクション

 

 『超能力』星新一は、ある日突然ニュースで不正を暴いてしまったアナウンサーの運命。『予知の悲しみ』小松左京は24時間先までの未来だけ予知できる男。『影』続木道夫は、突然逆向きに影が現れるようになってしまった男。『赤ん暴君』平井和正は、生まれた弟が、すさまじい力で周りを思い通りにしてしまう力を持っていることに気づいた兄。『闇につげる声』筒井康隆は、それぞれ違った力をもつエスパーたちが、誘拐された仲間の救出を図る物語。一番意外性があるのは『影』かも。また、筒井康隆の初期作がちょっと初々しいのにもびっくり。いずれも楽しく読める。