児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

パイパーさんのバス

 

パイパーさんのバス (児童書)

パイパーさんのバス (児童書)

 

いつも元気なパイパーさんは、バスの運転手という自分の仕事が大好きです。ところが、ある日ふと家に帰ると誰もいないことを寂しく感じました。そんなある日、家の前で一匹の犬に出会い、犬と暮らしはじめて楽しくなりますが、大家さんにはいい顔をされません。しかも直後にネコが住み着いてこのネコが3匹の子ネコを産み、さらにバスに忘れられたチャボも引き取りました。こうなっては大家さんには許してもらえません。田舎なら動物の引き取り先があるだろうと考えたパイパーさんは、緑色のオンボロバスを買って動物たちを連れて田舎をめざします。ところが、せっかくいい家が見つかっても動物たちは大好きなパイパーさんのところに戻ってきてしまいます! パイパーさんと動物たちはどうなるんだろうとだんだん心配になりますが、最後にはすてきな結末が待っていて大満足。ちょっと古風な挿絵も、温かみがありすてきです。