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めうしのジャスミン

 

ある日めうしのジャスミンは、素敵な羽飾りのぼうしを見つけました。頭にのせて池の水に映してみるとよく似合うこと!毎日池をのぞいてみてはうっとりし、眠るときもかぶっています。ほかのめうしや馬、ひつじなど仲間たちに笑われても平気です。動物たちはだんだんジャスミンのことがうらやましくなってきて、納屋で見つけたたくさんの古いぼうしをそれぞれにかぶり始めました。すると今度はジャスミンが、ぼうしをかぶらなくなり…。
人と違うこと、自分らしくいることを誇らしく貫いためうしのジャスミン。『はなのすきなうし』とは違って、こちらは農場の女王さまになるというラストです。 (は)