人間の体の原子が宇宙の誕生であるビックバンや星の成長の中で作られたものであり、だから宇宙は私たちの体の中にある、という導入から始まって、星の観測だけでなくそこからわかることについても言及している。望遠鏡の発達の歴史、すばる望遠鏡の制作の苦労にも触れつつ、次世代の望遠鏡についても言及している。出版年が少し前なので、この本での未来はすでに過去。アルマ計画は完成したけどJELT(日本超大型望遠鏡)計画は実行されなかったのだな、などと思いをはせると、日本の天文学はどんなふうにこれから進められていくのかなとも思いました。