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わたしが外人だったころ

 

わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)

わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)

  • 作者:鶴見 俊輔
  • 発売日: 2015/05/15
  • メディア: 単行本
 

著者は第二次世界大戦の直前に15歳に渡米、戦争と同時に逮捕されるがそこで卒論を書いてハーバード大学を卒業し、日本が負けるときには負けた国にいたいという思いで戦時交換船で帰国する。アメリカで外人であり、帰国しても日本人を外人と感じて生きたことが鶴見氏の原点となったという。地球全体で見れば日本人にとっては外人の方が多いという指摘はごもっとも。自分たちが中心であるかのように傲慢にならずに世界を広く見たいものです。