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ドラゴンの来襲 魔笛の調べ1

 

魔笛の調べ1 ドラゴンの来襲 (魔笛の調べ 1)

魔笛の調べ1 ドラゴンの来襲 (魔笛の調べ 1)

 

 笛に魔術的な力がある世界。だが、10年前にハーメルンで起こった出来事のせいで、笛ふきの評議会は信頼を取り戻すためにより厳格になっていた。ハーメルンで吹かれた≪舞踏≫は禁曲に、だけどふらちにもそれを吹いてしまったパッチは捕らえられる。卒業後の配属先を知らされたとたんにイヤさに学校を飛び出したパッチは、生活のために酒場で≪舞踏≫でみんなを楽しませて宿と食料をもらっていたのだが、そんなのはいいわけにならない。ネズミにされた女の子レンやドラゴンとグリフィンのハーフドラコグリフのパルヴァーと出会い、一度は逮捕されて牢獄に入れられるも、ドラゴンが収容されているハーメルンの笛吹き男を襲うために襲撃した騒ぎに紛れて脱出。逮捕されていた男が別人だったことを知り、かつ隆石と呼ばれる黒いダイヤのような石の秘密に気づく。レンをもとの女の子にするため、そして世界を救うためにパッチは動き出す! アイルランド出身の作者による冒険ファンタジーで、いかにもという設定なのだが、なんというかテンポが良く、読みやすく楽しい。伏線もしっかりあり、物語のジェットコースターのような流れに身をゆだねられる。3部作とのことだが、これは2巻も読みたい!