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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

きょうはおかねがないひ

 

きょうは おかねが ないひ

きょうは おかねが ないひ

 

主人公の「わたし」は5~6歳に見える女の子。ママと二人で暮らしている。ママは一所懸命お仕事をしている。でもきょうはお金がない日。朝ごはんはパンが1枚だけなのでママがおなかがすいてなくて良かったと「わたし」は思う。お金がなくても、図書館で本を読んだり、歌を歌ったりママの洋服で猫をつくったり楽しく遊べる。でも、今日はフードバンクに行く日。ここに行くと食べ物がもらえるから。わたしの好きなシリアルはなかった。ここは誰かがくれたものしかないんだって。だけど今夜はおなかがいっぱいになったから幸せ。

日本でも子どもの貧困が特にコロナ下で問題になっている。この絵本の親子は仲良しで、お母さんもとても穏やか、だけど、現実に切羽詰まっていたらこんなに穏やかでいられないかも。実際に困窮している家庭の子がこの絵本を読んでもらったらどんな感じがするだろう? きちんと働いても食べていけない社会で、特に子どもにしわよせがいかないで欲しいとは切に願う。