児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

彩雲国物語 四想いは遥かなる茶都へ~五漆黒の月の宴

 

彩雲国物語 四、想いは遥かなる茶都へ (角川文庫)
 

茶都の州牧と決まった秀麗と影月。だが、内紛に荒れる茶氏の一族は、常に派遣される官吏を嫌い、今回もあらゆる方法を使って妨害を仕掛けてくる。さらにここは燕青と静蘭にとっては思い出したくない地。一度は秀麗を裏切った香鈴も加わった5人の道中は熾烈なものとなる。そして秀麗以外の全員が捕らわれ。秀麗はただ一人で茶都をめざす。単なる根性モノではなく、秀麗が赤氏の姫としての地位に守られ、自分でもそれを有利に使おうと決めるところはいいですね。茶氏で皇帝劉輝のネガのような朔洵という強力なニューキャラも登場。それにしても道中だけで丸々1巻、さらにまだ着いてない! 先が大変です。

 

彩雲国物語 五、漆黒の月の宴 (角川文庫)

彩雲国物語 五、漆黒の月の宴 (角川文庫)

  • 作者:雪乃 紗衣
  • 発売日: 2018/07/24
  • メディア: 文庫
 

 いよいよ州牧としての就任のツメと茶氏との関係整理の会。四巻の内容整理、といったところでしょうか? 進士2位の藍龍蓮も参加して強烈なキャラで援助。ギリギリで大逆転はお約束ですが、茶克洵が自責の念に駆られながらも、逃げるのではなく立ち向かう決断を選んだところがちょっと良い感じです。それにしてもこのテンポでどう進むのか?  物語はまだ続きますが、このブログではこの辺で終了!